カテゴリー: ヘルパー

訪問介護で働く介護職のうち、ホームヘルパーは、ケアマネジャーのケアプランに沿って作成された訪問介護計画書に従い利用者へのサービス提供を行います。
このヘルパーには、一般的に常勤ヘルパーとして働いている介護職と、登録ヘルパーとして働く介護職がいます。

介護事業所がヘルパーを直接雇用している勤務形態を常勤と言いますが、勤務時間が事業所の就業規則に定められている勤務すべき時間に達しているかどうかというのが基準があります。
事業所の営業時間に沿ったある一定の時間内に、ヘルパーが利用者の自宅を数軒訪問するのが一般的です。
加えて、居宅訪問がない時間帯には、事務所で電話応対や書類作成なども行うことになります。

一方、登録ヘルパーというのは、いわゆる非常勤の介護職ということになります。
あらかじめ決められた利用者の居宅を訪問し、サービスが終了したら事務所に戻り記録の提出、あるいは直行直帰で自宅に戻り、週末や月末にまとめて報告書を提出する場合もあります。
登録ヘルパーの場合は、勤務時間や勤務日数を都合に合わせて選択しやすいため、実際に子育てや私生活などと両立しながら活躍している人も多いものです。
扶養内で働くこともできるなど、多様な働き方が叶うのもメリットです。

加えて、同時に複数の訪問介護事業所に登録して働くこともできます。
訪問介護は、一人一人の利用者に対して、その人のペースや好みに合わせて介護を行うことができるため、利用者に合わせた個別ケアを詳しく学ぶ場所として最適な職場です。

訪問介護サービスのヘルパーは利用者1人ひとりのお宅を訪問して介護を行う職種となっています。
施設介護と違い個別でケアすることができる仕事となっているので施設介護よりも訪問介護の方が向いているという方もいます。
訪問介護サービスでは住み慣れた自宅で自分らしい生活を送れるよう利用者の日常生活を手助けする仕事がメインとなります。

訪問介護サービスの主な仕事内容は「身体介護」「生活介護」「通院介護」の3つとなります。
「身体介護」は入浴や排せつ、着替えなど身体に直接触れる介護、「生活介護」は料理や掃除、洗濯など日常生活の介護、「通院介護」は利用者の通院に必要な手助けなどの介護となっています。
これらの仕事を1人で行うのが訪問介護の仕事です。
訪問介護サービスの仕事は原則1人で訪問し、1人で介護することとなっているので利用者の好みやペースに合わせて介護することができます。

また自分で考えて行動することができるので自由度が高く、自分なりの介護をすることができます。
施設介護では1人の利用者に複数人の担当がいるため深く関わることがありませんが、訪問介護では利用者1人ひとりと深く関わることで人となりが垣間見え施設介護とは一味違ったやりがいを感じることができます。

すべての介護を1人で行うため適切な判断能力を必要とします。
自由度が高い分責任も自分で負う必要があるためその部分には注意が必要となります。
しかし施設によっては慣れるまで2人で訪問介護をし、仕事のやり方などを教えてくれるところもあるので安心して仕事をすることができます。